耐熱ガラス(ボロシリケイトガラス)硼珪酸ガラスでよく知られているのはパイレックスという製品です。
珪酸を100%とする物が石英ガラスと言い膨脹係数が5.5で軟化点1580℃です。
耐熱ガラスは珪酸に硼酸、酸化鉛、ソーダ、カリ、アルミナなどが混ざっております。
軟化点は821℃で膨脹係数は32.5です。
2000℃を超える炎でガラスを溶かしてますとか言っている作家さんも居ますが、
どうやって温度計ったのでしょうね。
この耐熱ガラスを酸素バーナーを使って1000℃を超える炎の中で作業を行います。
酸素バーナーはガスに酸素を加える事により2000℃近い炎を作ることは可能です。
一般的なガラスはソフトガラス(軟質ガラス)と言って700℃から900℃で作業を行います。
バーナーも酸素ではなくエア(空気)バーナーを使って作業を行います。
ソフトガラスに使うガラスにはkinariガラスや佐竹が使われます。
海外のソフトガラスにはベネチュアンガラスで有名なモレッティなども有ります。
ガラスにはフュージング技法、バーナーワーク、吹きガラスの代表的な技法が有りますが
耐熱ガラス(ボロシリケイトガラス)はこのバーナーワークの中の酸素バーナーで行う技法です。
よく軟質ガラス、硬質ガラスと言う言い方をされて軟質ガラスは柔らかく、
硬質ガラスは硬いと言う事ですがこれは衝撃による硬さ、傷つきやすさ(モース硬度)
とは別の意味で溶ける温度(柔らかくなる軟化する温度)が低いのは軟質ガラス、
高い温度でないと溶けないのが硬質ガラスという事です。
最近はガラスペンブームでよく動画とかで紹介されていると思いますが、
硬いガラスで作られているんで割れにくいとか言われてますが間違いなのです。
衝撃に対して割れる力としては軟質も硬質もほぼ同じです。
ただし重さが少し軽くなってます。
たまに丸く作ったガラスを叩きつけて割れませんなどと言ってる方も居ますが
ビー玉でも同じように割れにくいですこれはガラスが違うからではなく
形状が丸いので割れにくいという事です。
防弾ガラスなど割れにくいガラスは特殊加工されたガラスでできています。
耐熱ガラスに戻りますが、アメリカからやってきたこのガラスを使った
工芸品やアクセサリーが作られる様になり、
様々な技法が生まれ現在日本でも多数の方が作られております。
その中でも宇宙空間が閉じ込められた様なガラスアクセサリーを宇宙ガラスと言いますが、
この宇宙ガラスというのは日本で商標登録された商品名なので一般的には使うことができません。
宇宙玉等と言いますか?ギャラクシーとか色々な名前をつけてますが、この人気のあるガラスアクセサリーが
なんと体験できる徳島初の工房です。
体験予約はこのホームページからでも,リンクページのじゃらん遊び体験からもご予約できます。
ガラスなどの作品はミンネ、creemaや工房で直接購入可能です。
リンクのページより各サイトに行けますのでご覧ください。